鼻血は出血の中でよくみられる症状です。
東洋医学(中医学)では、鼻血は主に「熱(ねつ)」と、「肺(はい)」や「胃(い)」、「肝(かん)」と関係があると考えられています。また、「気(き)」が不足することで発症することもあります。
例えば、「肝」に「熱」がたまれば、鼻血、頭痛、めまい、耳鳴り、口が苦い、目が赤い、怒りっぽい、などの症状があらわれます。
「胃」に「熱」がたまれば、鼻血や歯ぐきからの出血、口がかわく、便秘、などの症状があらわれます。
「気」が不足すると「血(けつ)」のコントロールができず、「血」が血管から漏れ出て、鼻血や歯ぐきからの出血、体力ない、顔面蒼白、動悸(どうき)、などの症状があらわれます。
「薬三分、養生七分」です。 漢方薬で「肺」や「胃」、「肝」の「熱」を冷ましてはたらきを整えたり、「気」を補うことで、鼻血を改善する方法もあります。