便秘に悩まれている方は多く、特に女性や高齢の方々に多くみられます。

「週に1回しか便がでません・・・」

「便はうさぎの糞のようにコロコロしています・・・」

こんなお声をお聞きします。

便秘をすると下剤を飲む方がおられますが、下剤に頼るのは注意が必要です。

下剤を常用することで、腸の蠕動運動が弱まり、便秘がひどくなることがあるからです。

東洋医学(中医学)からみると、「気(き)」や「血(けつ)」の不足が便秘と関係がある、と考えられています。「熱(ねつ)」や「寒(かん)」も便秘の原因になります。

便がうさぎの糞のようにコロコロしている場合、「熱」が原因の便秘です。例えば、お酒の飲みすぎや、刺激の強いものや辛味の強いものなどの食べすぎによって、胃や腸に熱がたまり、腸のうるおいがなくなり、便が出にくくなるのです。

排便時に力が入らない、排便後に疲労感があるなら、「気」が不足しているタイプの便秘です。

「薬三分、養生七分」ですので、漢方薬で「気」と「血」を補ったり、「熱」があれば熱を冷まし、「寒」があれば腸を温めたりして、便秘を改善する方法があります。

「以前は週1回の排便でしたが、2~3日に1回と排便の回数が増えてきました」

「便がスルッとでるようになりました」

「ほとんど毎日排便があり、下剤を飲まないようになりました」

と患者さんから喜びの声をお聞きします。