肺気は鼻に通じる*、といわれています。
そして鼻とのどは互いに通じています。
肺気は嗅覚と発声に関わっているのです。
東洋医学(中医学)でいう「肺」は、西洋医学でいうそれとは異なり、「肺は呼吸を行い、自然界の清気を体内に取り込み、体内の濁気を吐き出しているところ。そして取り込んだ清気と脾で作られた水穀の精微(栄養物質)で、体内の気を生み出して、全身の気を主るところ」と考えられています。
肺気が調和されていると、呼吸や嗅覚、発声は正常です。
肺に病気があれば、鼻づまり、鼻汁、くしゃみ、のどのかゆみ、しわがれ声などの鼻やのどの症状があらわれやすいです。
「薬三分、養生七分」です。
漢方薬で肺のはたらきを整えて、鼻やのどの症状を改善する方法もあります。
*出典「霊枢」