五臓と五つの精神的な働きは関係がある*、と考えられています。
「肝は怒」、「脾は思」、「肺は悲」、「腎は恐」でした。
「心」と関係があるのは、「喜」。
東洋医学(中医学)でいう「心」は、西洋医学でいうそれとは異なり、「心は血液を全身に循環させ、血中の栄養分を全身に送り出しているところ。また、心は精神・意識・思考の活動も担っているところ」と考えられています。
「喜」は体に対して良い刺激であり、生理機能にプラスに作用します。
しかしながら、喜び過ぎると「心」が傷つき、「心」のはたらきが低下します。
そして、「心」と関係のある精神活動を損ないます。
不眠、多夢などの症状があらわれやすくなるのです。
「薬三分、養生七分」です。
漢方薬で「心」のはたらきを整えて、これらの症状を改善する方法もあります。
*出典「素問」