朝・昼・夜の陽気の消長に調和して生活することは、体にとって大切なことです。*

調和していない生活をしていると、体や心がだんだんと病んでゆくのです。

人の陽気は、日中は体の外にあって外邪から体を守っています。

このことから、陽気は衛気ともいわれます。

夜明けになると、陽気である衛気が体の表面をめぐり始めます。

日が高いうちは、天の陽気の影響もあって、人の陽気も盛んになり防衛力も強いです。

日が西に傾くと、天の陽気がだんだん衰えてくるので、人の陽気も減ってきて、日が落ちると陽気は体の内部に入ってしまいます。

だから日暮れになったら行動をひかえて、体を休め、外邪から体を守りましょう。

朝や夕方では陽気がまだ盛んでないことから、この時間帯の冷えにあたらないようにしましょう。

病を引き起こす邪気から体を守ることが、病気の予防につながるのです。

*出典「素問」