生理は通常1か月前後でやってきますが、1か月たっても次の生理がはじまらない場合があります。
2~3か月たっても次の生理がはじまらないこともあり、さまざまです。
39日以上たっても次の生理がはじまらない状態を「稀発(きはつ)月経」といい、生理の周期に重要な役割を担うホルモンのバランスが崩れて、発症します。
東洋医学(中医学)では、稀発月経は「陽(よう)や血(けつ)の不足」、「気(き)や血(けつ)の停滞」、「寒邪(かんじゃ)」と関係があると考えられています。
例えば、「陽」が不足気味の体質で冷え症の方は、「血」の流れが停滞し、「血海 (けっかい)※ 」が周期的に満ちあふれないので、生理が遅れます。
ストレスで「気」の流れが停滞すると、「血」の流れも悪くなり、「血海」が周期的に満ちあふれないので、生理が遅れます。
「薬三分、養生七分」ですので、なまものや冷たいものを控えるなどの養生は大切です。
漢方薬で「陽」や「血」を補ったり、「気」や「血」の流れをよくして、生理の周期を改善する方法もあります。
※「血海」とは、生理と関係する衝脈のことです。十二経脈は体内の気血運行の主要通路で、これらが衝脈に集まることから、衝脈は「血海」と呼ばれます。