子宮が膣内へ下降することや、または体の外へ出てきてしまう病気を「子宮脱」といいます。

太ももの間の違和感や不快感(太ももの間に何かはさまる、触る、とおっしゃられます)、痛み、出血、頻尿、便秘などの症状があります。

東洋医学(中医学)では、子宮脱は主に「気(き)の不足」や「腎(じん)の気の不足」と関係があると考えられています。

例えば、もともと体質が虚弱で、お産で体力をかなり消耗した、便秘でいきんだなどが原因で、「気が不足」すると、子宮が膣内に下降するまたは体の外へ出てくる、疲れると子宮の下降がひどくなる、お腹が張った感じがする、息切れ、頻尿などの症状があらわれます。

もともと「腎の気が不足」してて、多産や難産などが原因でさらに「腎の気が不足」すると、子宮が膣内に下降するまたは体の外へ出てくる、めまい、耳鳴り、腰のだるさや足の脱力感、頻尿などの症状があらわれます。

「薬三分、養生七分」です。

漢方薬で「気」を補充したり「腎」のはたらきを整えたりして、子宮脱を改善する方法もあります。