陰部のかゆみや痛みもつらい症状です。

東洋医学(中医学)では、陰部のかゆみや痛みは主に「脾(ひ)」「肝(かん)」「腎(じん)」と関係があると考えられています。

例えば、飲食の不摂生や疲れ過ぎで、「脾の気」が消耗し、「脾」のはたらきが低下すると、「津液(水分)」のめぐりが停滞して、「湿(しつ)」が体の中に生じます。「湿」が長期にわたりたまることで熱が生じて、陰部のかゆみ、帯下の量が多い、不眠、食欲低下、などの症状があらわれます。

長い闘病生活や体が弱いなどで、「精血(せいけつ)」が消耗され、「肝」と「腎」のはたらきが低下すると、陰部の乾燥感、陰部のかゆみや痛み、めまい、耳鳴り、腰痛、などの症状があらわれます。

「薬三分、養生七分」です。

漢方薬で熱をさましたり、「脾」「肝」「腎」のはたらきを整えたりして、陰部のかゆみや痛みを改善する方法もあります。