脇(わき)の痛みもよくみられる症状です。

東洋医学(中医学)では、わきの痛みは主に「肝(かん)」と関係があると考えられています。

また、「肝は全身の気の流れを調節し、食物の消化と吸収や、精神活動に関係するところ。血液を貯蔵し血流量を調節しているところ」と考えられています。

例えば、ストレスや怒りなどで「肝」のはたらきが乱れて、「気(き)」のめぐりが悪くなると、わきがはったような痛み、気分によって痛みの程度がかわる、痛いところが移動する、食欲が減る、などの症状があらわれます。

「気」のめぐりが悪くなり、「血(けつ)」のめぐりも悪くなると、針で刺されたような痛み、同じところが痛む、などの症状もあらわれます。

疲れすぎや長い闘病生活などで、「肝の陰(いん)」が不足すると、わきにかすかな痛みが長く止まらずにある、疲れると痛みがひどくなる、口やのどが渇く、めまい、などの症状があらわれます。

「薬三分、養生七分」です。

漢方薬で「肝」のはたらきを整えたり、「気や血」のめぐりをよくすることで、わきの痛みを改善する方法もあります。