あっという間に桜満開から葉桜になり、たまに夏日がみられるようになりました。

今日は、万物がのびやかに成長する春の食養生のお話です。

春は、春分のころから“陽”が増えていく季節です。

それに伴って私たちの体の陽気も高まりますので、心身のはたらきは活発になります。

春は、「肝(かん)」が過剰にはたらいて、心と体の不調和や、自律神経失調などの症状が現れやすい季節なのです。

 

東洋医学(中医学)でいう「肝」は、西洋医学でいうそれとは異なり、「肝は血液を貯蔵し血流量を調節しているところ。また、全身の気の流れを調節し、食物の消化と吸収や、精神活動に関係するところ」と考えられています。

 

「血」を補い、「気」のめぐりをよくする作用のある食物で、「肝」の機能を正常にしていきましょう。

身近な食べものでしたら、レバー(牛・豚・鶏)がおすすめです。

レバーで「肝」の機能をととのえて、「血」を補い、気の流れをよくすることで、自律神経が安定することでしょう。

例えば、豚レバーを煮て、しょうゆなどで味つけてお召し上がりくださいね。