ようやく桜が咲き始め、春めいてきました。

春は“陽”が増えていく季節です。

それに伴って私たちの体の陽気も高まりますので、心身のはたらきは活発になります。

今日は血圧のお話です。

健康診断などで血圧を測定する機会があります。

「血圧が高め」といわれたことはありませんか。

高血圧の状態が長期間続くと、動脈硬化を招き、脳卒中や心臓病などの病気を引き起こしやすくなります。

血圧が高い場合、食塩を減らす、動物性脂肪を控える、節酒や禁煙するなど、生活習慣を改善することは大切です。また、降圧剤が必要になる場合もあります。

東洋医学(中医学)からみると、「肝(かん)」の陰陽のバランスが崩れて、陽が過剰になることで血圧が高くなる、と考えられています。

長期間のストレスや過労などによって引き起こされるのです。

血圧が高めの場合、「肝」の陰陽のバランスを整えましょう。

「薬三分、養生七分」ですので、漢方薬で「肝」の陰陽のバランスを整える方法もあります。

「頭痛がなくなって、収縮期血圧140mmHg未満になりました!」

「寝つきがよくなりました。」

と患者さんから喜びの声をお聞きします。

*東洋医学(中医学)では、「肝(かん)」は西洋医学でいうそれとは異なり、「肝は血液を貯蔵し血流量を調節しているところ。また、全身の気の流れを調節し、食物の消化と吸収や、精神活動に関係するところ」と考えられています。